企業にとっての第二新卒採用のメリット・デメリットを考える

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最近第二新卒の転職市場が活発で、積極的に採用しようとする企業も増えています。第二新卒は決して落ちこぼれではなく、自分のやりたいことがはっきり見えているがゆえに、新卒で入社した会社を辞めるという場合もあります。そこで、企業にとっての第二新卒を採用するメリットとデメリット、また採用にあたって留意すべき点をまとめてみました。

第二新卒とは

転職市場でよく耳にする第二新卒。特にはっきりした定義があるわけではありませんが、一般的には、新卒で入った会社を3年以内に辞めて転職先を探している、20代中盤の人材となります。新卒か中途かという区分では中途採用になりますが、すでに企業に勤めた経験はあるものの、より新卒に近い存在として、中途採用とは別扱いで採用する企業も多くなっています。

第二新卒は、新卒を採用して終身雇用する日本型雇用システムにおいては特殊な存在となっていますが、海外では新卒で希望の企業に就職して終身勤めることは稀ですから、新卒採用よりもむしろ一般的といえます。

第二新卒採用のメリットとデメリット

では企業側が第二新卒を採用する場合のメリットとデメリットには、どのようなものがあるでしょうか。

第二新卒のメリット

  • 既に就業経験はあるため、新卒にありがちな採用前のイメージと採用後の現実とのギャップ問題は、克服している場合が多い。
  • 年齢の高い中途採用と違って他社の経験はそれ程長くないため、自社の社風による教育が比較的容易。
  • 基本的なビジネスマナーは備えているため、その部分の教育コストが省ける。
  • 同業種からの転職の場合は、即戦力となる実務のスキルをある程度身につけていることもある。
  • 新卒のように卒業まで待たなくても、すぐに入社してもらえる。
  • 第二新卒は、新卒のように知名度だけで応募する企業を選ぶことがないため、企業の知名度がそれ程なくても応募者を確保できる。
  • 最初の会社を辞めた理由が、新しいところでチャレンジしたいなど、前向きの場合が多い。

第二新卒のデメリット

  • 年齢的には20代中盤でまだ若く試行錯誤段階なため、合わない場合はもう一度転職してもよいという意識があり、また離職される可能性もある。
  • 新卒が多い職場だと、立場が違うことでなじめない可能性がある。

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第二新卒採用の際に気をつけるべきポイント

企業が第二新卒を採用する際には、以下のポイントに留意する必要があります。

  • 最初に入った会社の離職理由と、自社への志望理由がマッチしているかどうかを判断する。
  • 今後も第二新卒の継続活用を考える場合は、第二新卒の待遇の良さが口コミで広がるように、新卒に対して不利にならないような待遇を検討する。
  • 第二新卒は基本的な社会人のマナーがあるのが前提であるが、その点が明白に新卒と違うかを、面接を含めた採用プロセス全体で注視する。
  • 第二新卒の募集は新卒のような定期的なものではないため、求職者は人材紹介会社を利用する場合が殆どとなっている。募集の際は、第二新卒の取り扱いに慣れた人材紹介会社に依頼する。
  • キャリア採用のような即戦力は期待せず、潜在能力があるかを見極める。
  • なぜ新卒で入った会社を辞めたかの理由が、残業が多いとか人間関係であっても、面接でそれを言うことはほとんどない。矛盾のない明快で前向きな理由を説明できることを、面接で見極めること。

第二新卒のメリットを活用

新卒で企業に就職したものの、何らかの事情で3年以内に転職しようとしている人材を第二新卒と呼び、第二新卒を積極的に採用する企業も増えています。すでに社会人としての経験はあるものの、経験が浅い分新しい会社に適応しやすいメリットがありますが、なぜ新卒で入った会社を辞めたのかの理由を明快に説明できる、意欲的な人材を見極めることが大切です。

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