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これもハラスメントなの?自覚なきパワハラ、モラハラ、セクハラ、その種類と対策

パワハラ、モラハラ、セクハラなど職場におけるハラスメントは、いずれも相手の尊厳を傷つけ、不快な思いをさせるものです。

場合によっては対象者を退職にまで追い込んでしまう大きな問題となります。しかし、暴力的なハラスメント以外は、行なっている当人が無自覚なケースが多々あるもの。そして、この無自覚こそが問題の原因と言ってもいいでしょう。

人事が知っておくべき代表的なハラスメントの種類と、具体例をご紹介します。

厚生労働省が定義するパワーハラスメント6種類

パワーハラスメントは職場での地位、人間関係の優位性を背景に行われるハラスメントです。

一昔前なら許容範囲であった、人前で部下を怒鳴りつける行為、徹夜続きになるような業務の与え方、リストラ目的で仕事を与えない行為など、いずれも現在ではハラスメントに該当します。

GPS付携帯電話による業務時間外の行動監視もハラスメントです。これからは、IT社会ならではのパワーハラスメントにも気をつけていく必要があります。

パワーハラスメントの定義

厚生労働省は、下記の6種類をパワーハラスメントと定義しています。

  1. 身体的な攻撃
  2. 精神的な攻撃
  3. 人間関係からの切り離し
  4. 過大な要求
  5. 過少な要求
  6. 個の侵害

(引用:職場のパワーハラスメントについて|厚生労働省)

一見、日常の行為……発覚しにくいモラルハラスメント!

モラルハラスメントは職場内で人間関係上、強い立場にある社員が、意識的、無意識的に行いがちなハラスメントです。

陰口、誹謗中傷、舌打ち、溜息、冷笑など、一人の社員に対しソフトな圧力を与え続けることを指します。「え?こんな行為くらいでハラスメント?」と思うかもしれません。

ポイントは継続性なのです。1日3回、冷笑や舌打ちをされ続けた場合、3カ月で約200回のストレスを受けることになります。当然、対象者は疲弊します。

場合によっては退職やうつ病の原因にもなりかねません。厄介なモラルハラスメントですが、行為自体が小さいため、発覚しにくいのが特徴です。

上司から部下、同僚同士、部下から上司などのほかに、同調性の強い職場では、大勢で1人に対して行うケースもあります。

モラルハラスメントの例

  • 対象の社員の側で、意図的に大きな物音を立てる、舌打ちをする
  • 対象の社員に聞こえるような位置で、陰口を交わす、嘲笑する
  • 悪意のある噂を流布し、対象の社員を孤立させる

親切心があだになることも!セクシャルハラスメント

職場で女性部下の身体に触れる、公然と性的な発言をするなどの古典的なハラスメントもあれば、女性を大切にする気持ちから、大きな仕事をまかせず機会を奪ってしまうケースもあります。

最近は数こそ少ないものの、女性から男性に対するセクハラも報告されてきました。いずれも人間関係の良し悪しがハラスメントと受け止められるかどうかに影響する、いわばグレーゾーンのハラスメントと言えるでしょう。

「女性なのに凄い」、「男のくせに全然ダメ」など、軽い気持ちの発言がセクハラ認定されることもあり、普通のビジネスマンにとっては悩ましいところです。

増えるソーシャルハラスメント

SNSハラスメントとも呼ばれる、IT社会がもたらしたハラスメントです。

Facebook、LINEでの友達申請、「いいね!」の強要などもセクハラと同じで相性が左右する面があり、認定は難しいところですが、ハラスメントととらえられるケースが増えています。

上司や先輩との関係がプライベートの時間まで踏み込んでしまい、部下が疲れてしまうのです。トラブルを回避するためにも、業務上でSNSを利用する際は公私の区別を明確にしたルール作りをしたほうが良いでしょう。

なぜ問題なのか?

ハラスメントはモラル面でももちろん問題ですが、社員のモチベーション低下、病休、退職につながるなど、企業の生産性を下げてしまいます。

人事担当者にとっても、多大な労力をかけて採用した社員が、人間関係を理由に離脱してしまうのは残念なことです。できるだけ社員全体にハラスメントについての周知徹底を行い、予防していくことが大切です。

ハラスメントは多くの場合、それをハラスメントと認識していない社員が起こしがちなものである点から、人事部の腕のみせどころとも言えるでしょう。