20代は転職先を決めるとき何を条件としているのか?

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若くやる気あふれる20代は、経験の有無を問わず企業にとって魅力的な人材です。第二新卒採用が定着したいま、多くの若者が「20代までなら未経験の職種に転職できる」と理解しています。20代の転職希望者が、転職先企業に求める条件は何かを考察していきます。

未経験の仕事にチャレンジしたい20代は約9割

2016年~2017年にかけて転職サイトDODAが行った年代別調査「転職理由ランキング」によると、20代の転職理由の1位は「ほかにやりたい仕事がある」、2位が「給与への不満」となっています。また、2017年に転職サイトエンジャパンが行った調査「8800人に聞いた未経験職種へのチャレンジ」では、20代転職希望者の約9割が「未経験の職種にチャレンジしたい」と答えています。

これらのアンケート結果から、20代の多くが、新卒で入社した職場でのミスマッチ、待遇への不満を自覚しており、新しい仕事にチャレンジしたいと希望していることが推測できます。

20代の転職理由

1位:ほかにやりたい仕事がある
2位:給与に不満がある

参考:転職理由ランキング<2016年10月~2017年3月>年代別|DODA

質問「転職を機に、未経験の職種にチャンレジしてみたいと思いますか?」

チャレンジしてみたい…89%
チャレンジしたくない…6%

参考:8800人に聞いた未経験職種へのチャレンジ<2017年10月2日~10月31日調査>|エンジャパン

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20代の転職者は研修・教育制度を重視

前述の「転職希望者ホンネ調査」では、20代で転職を考える人の61%が「自身の経験・スキルが評価されるか」を不安視しています。また、「8800人に聞いた未経験職種へのチャレンジ」では、20代で未経験で新しい職種にチャンレジしたいと答える人の69%が「未経験から受け入れてもらえるか」を不安視しています。そして、47%は「自分に合う仕事かどうかの判断がつかない」と回答しており、49%が転職先に「十分な研修・教育制度があるか」を重要視すると答えています。

売り手市場が進んでいても、転職を考えている若者の多くが、経験の有無にかかわらず不安を持っていることわかります。新しい仕事に挑戦する意欲は高いものの、自分ではどこまでできるか判断できず、自信が持てない状況にあります。そのため、新しい職場での教育研修を強く望んでいる傾向が出ています。

リベンジ転職する人材の伸びしろは大きい

これらの調査結果を見るかぎりでは、20代転職者の多くにとって、転職とはキャリアアップの場というよりも、リベンジ、新しいチャレンジであることが推測できます。それほどスキルがない若者が会社を辞める場合、仕事が合わない、給与への不満、人間関係が上手くいかないなどの理由が背景にあってもまったく不思議ではありません。

しかし、中途採用の場合、一度会社選びに失敗したことから、危機感を持っている若者が入社後に活躍するケースは多々あります。逆に、前職で華々しい実績を持つ人材が成果を出せないケースもよくあります。以前の成功体験にこだわり、新しい環境に適応できないためです。その点、基本から教えることができる20代の未経験者は伸びしろが大きいのです。柔軟に新しい知識、ノウハウを学ぶという点において、20代は貪欲であり、教育や機会の提供次第で大きく成長することが期待できます。

20代未経験者こそ企業の戦力になる

20代転職希望者の多くは、自分に合う仕事を求めるために、不安を抱えながらも転職にチャレンジしています。それは、自分にも企業にも大きな期待を抱いているからにほかなりません。多くの20代が転職先に求めるものは「未経験でもチャレンジできる仕事」と「年収アップ」「しっかりした教育体制」です。採用する側から見れば、20代の魅力はモチベーションの高さとそのエネルギーにあるでしょう。ポテンシャルの高い20代を採用することは企業の活性化や成長につながります。企業にも大きなメリットがあります。

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