20代の社内恋愛事情は?会社は就業規則で禁止できる?!

更新日:

社内恋愛はめずらしいことではありませんが、現代の20代の若手社員はどのように考えているのでしょうか?社内ならではのトラブルもないとはいえません。会社は、社内恋愛を就業規則で禁止することができるのかについても、ご紹介します。

若手社員は社内恋愛賛成派が多数

昔からめずらしくなかった社内恋愛ですが、現代の20代の若手社員も、社内恋愛に肯定的な意見が多く見られています。また、社内恋愛に関するウェブアンケートを見てみると、「社内恋愛をしたことがある」という人が半数近くいるという答えが出ているのです。

ただ、若手社員が社内恋愛に肯定的だといっても、「社内恋愛未経験者は、社内恋愛をしてみたいか?」との質問に、「はい」と答えた人よりも、「いいえ」と答えた人の方が半数を超え、社内恋愛に対する願望が少ないことも分かっています。その理由をいくつか挙げてみると、以下のような答えが見つかりました。

  • お互いの仲が上手く行かなくなれば、仕事に支障が出そう
  • 他の社内の人に対して、平等に接することができなくなりそう
  • 周囲の目をいつも気にしなければならないのがつらそう

社内恋愛はあり得ることだけど、会社という公の場での恋愛だからこそ、さまざまな不便がつきまとうかもしれないという意識が伝わってきそうな意見です。

【参照】
社内恋愛について」ラララとらばーゆ総研
経験者が語る「社内恋愛」のメリット・デメリット」@type

既卒・第二新卒の紹介なら
ブラッシュアップ・ジャパン

社内恋愛を会社則で規制も可能

社内恋愛をするかしないかは個人の自由だといえますが、就業規則で「社内恋愛禁止」だと定めている会社もあります。社内恋愛はプライベートな問題にはなりますが、実際には規制をすることが可能だからです。

社内恋愛を禁止している会社は、以下のような理由で規制している場合が多いとされています。

会社の秩序を維持するため

社内恋愛は、ときに会社へ悪影響を及ぼすことがあります。例えば、恋愛をしている人同士がお互いにのめり込みすぎて、仕事中も談笑するなど周りの人が仕事に集中しにくい状況を作ってしまうことがあります。また、社内恋愛カップル同士が喧嘩をしているときに、職場の雰囲気が険悪になるなど、会社という公の場の秩序を乱してしまう場合もあり得ます。

2人の仲が順調に行っているときはまだしも、別れたり、関係性がこじれたりした場合には、相手を攻撃したりセクハラ問題にまで発展することもないとはいえません。

情報漏洩のリスクがつきまとうため

同僚や上司や部下の関係であっても、会社には情報をもらしてはいけない案件が数多くあります。しかし、社内恋愛をしている2人は親密な関係にあるため、気を許して仕事上の秘密をうっかりもらしてしまう可能性もあります。

また、情報漏洩をするつもりではなかったけれど、無意識に大切な情報を相手に伝えてしまうこともあるのです。もし、このようなことが起これば会社として大きな損害を抱えてしまうことになるかもしれません。

既卒・第二新卒の紹介なら
ブラッシュアップ・ジャパン

社内恋愛禁止を破った場合は?

会社は、社内恋愛禁止の就業規則を設けることができますが、規則を破ったからといって法的には即座に処分することはできません。なぜなら、恋愛は個人の意思に基づいたものであり、会社がすべてを束縛したり強制したりすることはできないからです。たとえ、社内恋愛禁止の規則を破ったとしても、周りに悪影響を与えるものではない場合は、当人たちと今後のことに対して話し合ったり、配置転換を行ったりするなど、会社内で問題を解決するケースが多いのが実情です。

ただし、社内恋愛によって著しく会社の秩序が乱されたり、重大な情報漏洩があったりした場合は処分に値することがあります。また、「会社が多大な損失を被った場合には処分を下す」という内容を就業規則に定めていれば、解雇や損害賠償などの罰則を与えることができる可能性があります。

例えば、社内恋愛カップルが不倫の間柄で、そのことがきっかけで会社の評価を著しく落としたり、訴訟問題にまで発展したりという場合は、当人たちに解雇などのリスクを負わせなければならないこともあるでしょう。

社風や状況に応じた柔軟な対応が大切

社内恋愛を禁止している会社は、秩序の維持や情報漏洩などを防ぐため、就業規則に規定しているケースも多々あります。しかし、規則を破ってしまったからといって当人に重大な過失や周りに対する甚大な悪影響がないのなら、厳重注意や配置転換などという柔軟な姿勢も求められています。また、配置転換を行う場合は、社内恋愛自体を全否定するという方向性によるものではなく、業務上の必要性を考慮して行うことも大切です。

既卒・第二新卒の紹介なら
ブラッシュアップ・ジャパン

Top