第二新卒者・既卒の就職支援

Interview Vol.04 | 2019.03.11 UPDATE

既卒・第二新卒にも採用の幅を
広げていくことで、
ターゲットとする
“チャレンジ精神旺盛な人材”に
数多く出会うことができました。

株式会社紀文産業様

今回インタビューしていただいた方

管理本部 総務部 副部長 大内様(左) 
求職者:高橋様(右)

 

それまでの第二新卒に対するイメージが変わり、積極的に既卒・第二新卒採用を続けている紀文産業の大内様に、いい就職プラザの若手人材紹介サービスを利用しての感想と、実際に入社した高橋さんの活躍ぶりについて伺いました。一方で、一度就職した会社を早期に離職して転職活動を経験された高橋さんに、ご自身の活動経験からメッセージを頂きました。

 

それまでの第二新卒のイメージが変わり、若手採用を考えはじめたときにいい就職ドットコムに出会いました。

 

-まずは御社の事業内容について簡単に教えてください。

大内さん
【これまでの採用について語る大内さん】

大内さん 創業は昭和35年。親会社である水産練り製品を主体とする紀文食品の原料供給機能の一部も担おうと設立した会社です。ちょっと難しい漢字を使うのですが、「鳳彰(ほうしょう)商事」という名前を使っていた時代があり、後に「紀文商事」に名前を変えまして。今の「紀文産業」になるときに、紀文食品への原料供給機能をすべて紀文食品に移管して、 “外向きの営業”をするカタチになりました。外から稼ぐ形になりました。

キッコーマングループやキューピーグループをはじめとする食品メーカーを主に、大豆やゴマなどの穀物、パウダー状の卵、米ぬか油などの特殊油、農畜水産物などの原料を供給しています。メーカーは紀文食品であれば紀文のものしか売れないのですが、商社はライバルがたくさんあって、いろんな会社が同じようなものを持ち寄ってくるので、できる限りニッチな商材を探し出して売り込んでいきたいと考えています。

 
 

-今までの採用活動はどのようにされていたのでしょうか?

大内さん 新卒採用は媒体を利用して毎年実施していく方針で進めています。過去9年ぐらい、毎年1名ないし2名採用していますね。グループ再編をした時に、まだまだ社内の体制が安定しないところもあって、どちらかというと中途で即戦力採用を重視していましたが、ようやく落ち着いてきたので新卒採用をはじめたのが、ちょうどその頃ですね。

 

-第二新卒・既卒者の採用をはじめたきっかけは?

大内さん それまでの第二新卒に対するイメージは“後ろ向き”だったんですよ。他責で、前向きでない退職理由の方が多かった。ですが、昨今の売り手市場で若手の環境も変わってきていて、“前向き”な理由で転職活動をしている方が増えてきているように感じています。

弊社では、“チャレンジ精神旺盛な人材”を求めているので、「卒業して海外回ってきました」と言う既卒者は性格的にも社風に合っていて。そういう流れもあり、既卒・第二新卒を積極的に採用していこうという流れになってきましたね。

 

-弊社を利用して頂いたきっかけは何かあったのでしょうか?

大内さん そういった若者の環境変化もあって、若手を対象とした紹介会社も増えてきて、じゃあアポイントを取って話を聞いてみようかと。 総務担当として、法務や株主総会、広報など業務が立て込むことがあって、採用だけにパワーを割けないことも多いんです。新卒だけは極力エージェントを使わないようにしようという方針ですけど、第二新卒や中途はエージェントに任せよう、ここはマンパワーを割かずにプロに任せていこうかと。

実際に数社とお会いしてみて、ブラッシュアップさんが一歩抜きんでているなと(笑)担当者のスキルによるなというのが実際の感想で、“当社がこういう人を欲しいんだ“というのをすごくブラッシュさんの弊社担当者が汲み取ってくれたことに尽きると思います。

紹介していただいて会ってみたけど全然違うやって話になるとお互い不幸ですしね。わざわざ時間を潰してっていうことにもなりますし。この人が紹介してくれているから大丈夫だろうというのがあると、こちらも助かるんです。ブラッシュアップさんから来た書類はアタリの確率が他に比べると高かった。だから、書類を見る目も変わってくると言いますか(笑)

 

-高橋さんは、学生時代の就職活動はどのように行っていたのでしょうか?

高橋さん
【自身の就職活動を語る高橋さん】

高橋さん 語学を使って仕事がしたいという考えが漠然と。学生時代はアルバイトでお金を貯めて、フィジー、インド、中国、ネパール、タイ、ラオスなど12か国をバックパッカーや留学で回っていました。発展途上国を多く訪問した経験から、貿易業務に携わり、より便利で生活しやすい社会の構築の一役を担いたいという理由で商社を志望して活動していました。

希望どおり、前職は機械系の専門商社だったんですけど、実際入ってみて、入社前に聞いていた話と違う部分が多く、たった1ヶ月で退職してしまいましたけど。

 

-短期間で辞めるにあたって決断したきっかけは?

高橋さん 会社を短期間で辞めることについて、自分の中では特にリスクに思っていなくて。大手に再就職しにくくなるかなとは思いましたけど。自分のやりたいことがやれるなら小さい会社でもいいと思っていたので “いいや” という踏ん切りがすぐにつきました。家族からは「ちょっと早くないか」と言われましたけど、先のことを考えたら決断は早いほうがいいかなと。

 

-数あるエージェントの中で弊社を利用して頂いたきっかけは?

高橋さん いい就職さんの他に2社紹介会社に登録して面談に行きました。 いい就職さんのアドバイザーが面談で一番親身に話を聞いてくれて。1回行っただけで “いい就職さんで進めていこう” と絞って活動をしていきましたね。

 

-どんな軸で企業選びをしましたか?

高橋さん 第一番は、語学が使えること。もう一番は社風です。自分の性格に合って、周りの人たちも自分の性格を理解してくれる。その2つが就職を決めた大きな軸です。

 

-どのぐらいの期間で就職決定されましたか?

高橋さん 3~4ヶ月ぐらいですね。もう1社食品系の商社で内々定をもらって。どっちかを選ぶなかで、紀文産業を選びました。社風が決め手でしたね。

 

【お互いの話をする内に自然と笑みがこぼれる】

 

-お二人が最初に会ったときの印象はどうでしたか?

高橋さん
【大内さんの印象を話す高橋さん】

大内さん 第一印象は好青年。いいですよね。第一印象はすごく重要で、その印象を変えるのは非常に時間がかかるという話があるじゃないですか。

彼は第一印象がよくて、よかったですね。バックパッカーしていた若者に最近はそうそう巡り合えないですし、その中でも会話のキャッチボール、コミュニケーションがしっかりしている人というのはさらに数が限られてくるので、貴重な人材だなと。

高橋さん 最初は、すごくカチカチされている方なのかなと(笑)話をしていくとすごく優しい方なので、入社前も後も変わらず、印象はとてもいいです。大内さんの好きなロードバイクに連れていっていただいたり、プライベートでも良くしてもらっています。


 

-入社後のギャップはありましたか?

大内さん
【高橋さんの印象を笑いながら話す大内さん】

大内さん 最初は大人しいかなと思いましたが、非常にアクティブ。バックパッカーやっていたというのがそういうところに表れてくるのだなと。社内のいろいろな人とコミュニケーションを取っていて。特定の人という感じではなく、広めの人と飲みに行っているよね。

高橋さん 会社の中でも、いろんな人とのつながりを大切にしています。食堂で会って、世間話から「じゃ、こんど」という話になって、よく飲みに行っています。


-今後は既卒・第二新卒の採用活動は継続されていきたいですか?

大内さん 20代の社員がかなりの勢いで増えているので、今後はより人材を吟味していくようになっていくと思います。経験者も欲しいのですが、グループ全体でプロパーが多いので、馴染ませるのが難しく神経を使わないといけないんです。

その反面、若手は馴染みやすい。即戦力はリスクも大きいし、人件費にも直結していくので、まっさらな若い方を育てていったほうが会社にとってリスクも少ないだろうと。既卒・第二新卒者の採用は今後も継続していく方針で考えていますね。

 

-高橋さんと同じように転職活動をされている方にメッセージをお願いします。

大内さん
 

大内さん 次の会社を決めるときに、すぐ転職すると思って会社を選ぶ人って絶対にいないですよね。仕事は楽しくないと続かないわけで、辛ければ続けられない。だから、どういう仕事内容が自分に合っているのだろうか、何に対して自分はワクワクできるのだろうかというのを突き詰めて選んでいった方がいい。

メーカーと商社の営業でも違うんです。紀文食品(メーカー)の営業は、紀文産業(商社)の営業でワクワクしない。その逆もしかりで、ダメなんです。だから、事業内容や仕事内容をしっかり理解したうえで、自分に合っているか、ワクワクできるのか考えて活動していったほうがいいですね。

高橋さん “自分が得意なこと”で挑戦しようかなとずっと思っていました。英語をずっとやってきて、それだけは他の人には負けないという自信があったんです。好きなこと、自分の得意なことを理解して会社選びをすればうまくいくのではないかなと思います。

 

-高橋さんは、どんな人と一緒に働きたいですか?

高橋さん 主体的に動く人ですね。“とりあえずやってみる“という人のほうが仕事自体も楽しめますし、あまり慎重になりすぎていても前に進めないので、どんどん前を見て進んでいける人と一緒に仕事がしたいです。

大内さん 彼はかなり主体的に動いてくれていますね。一人で海外行って買い付けてくるって2年半だとまだまだ難しいのですが、彼はもう行っています。上司が背中を押したからと思いますが、彼はなかなか優秀だと思います。

 

-買い付けでは、どちらの国に行かれたのですか?

高橋さん ミャンマー、パキスタン、中国、グアテマラをメインに4か国ほど回っています。基本買い付けですけど、中国は毎年4月にゴマの国際会議があるので、それに参加しています。

 

-最後に、大内さんは、どんな人と一緒に働きたいですか?

大内さん 自分で主体的に動ける人ですね。言われたことだけをやるのではなく、自分から動く。何がしたいのかをはっきりと言える人。若手社員に冗談交じりで言っていますが、「その国に行きたかったら、自分でその国の仕事を作って来い」と。 そのぐらいのバイタリティある人が欲しいですね。

いい就職から入社したもう1人の社員は、すり身の買い付けをしていて、インドとの取引を自ら開拓して主担当としてやっています。弊社の年間輸入実績は20か国あってまだまだ増やせるのですが、国によって文化が違って約束を守ってくれない国も多々ありまして。この商材があるからその国とすぐ商いができるかというと、そういうことはない。その見極めも大変なところで、信頼関係を作っていく技術は大変なものです。何か月かけて商品を持ってきて、それが不良品だった時の交渉術などは胃が痛いもので、そんじょそこらの人じゃ出来ない仕事なんです。バイタリティや精神的なタフさが必要ですね。

 

モト・グッチィ
【革新的な精神の象徴 モト・グッチィ】

 

1946(昭和21)年、白米10キロが20円、公務員の初任給が540円、輪タクと木炭車が人々の足だった時代に、紀文は3万円のイタリアの名車「モト・グッチィ」を購入。商品の仕入れのために朝まだ暗い道を浦安へ、九十九里浜へ、毎日走りに走った。バイタリティあふれるその姿は、店に並ぶ新鮮な商品とともに評判を呼び、紀文の評価は着々と固まっていった。その革新的な精神と機動力は紀文の遺伝子として社員一人ひとりの中に生き続けている。(紀文食品HPより)

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