第二新卒者・既卒の就職支援

Interview Vol.03 | 2017.04.4 UPDATE

採用の入り口で見ているポイントは
「主体性」があるかどうかです。

株式会社MS-Japan様

今回インタビューさせていただいた方

取締役 経営管理部長 藤江様

 

今回インタビューさせて頂いた藤江様は、2006年にいい就職プラザを利用し、現在のMS-Japan様に入社。その後、2015年より取締役としてキャリアを積み重ねています。そんな藤江様に当時の就職活動の状況や、現在の採用活動の状況を伺いました。

 

採用の入り口で見ているポイントは「主体性」があるかどうかです。

-まずは御社の事業内容について簡単に教えてください。

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藤江さん 主に、管理部門(経理・財務・人事・総務・法務・経営企画等)、スペシャリスト(公認会計士・税理士・弁護士等)に特化し、各種専門学校・大手監査法人・会計事務所・法律事務所・ベンチャーキャピタル・金融機関とのネットワークにより、上場企業・国内優良企業・外資系企業または会計事務所・監査法人・法律事務所にいたるまでの幅広く高度なニーズに応えられるスペシャリストの人材紹介サービスを提供しております。2016年12月には東証マザーズ上場も果たしました。そして2017年3月末には新規ビジネスである「管理部門と士業をつなぐ経営管理のコミュニケーションプラットフォーム事業」=「Manegy(マネジー)」を開始し、事業拡大を目指しています。

-これまでの採用活動はどのようにされていましたでしょうか?

藤江さん リクルーティングアドバイザーの職種に関しては時期を問わず、通年で募集をかけております。各媒体や人材紹介会社など幅広く採用活動を行っており、特にキャリアや新卒、既卒、第二新卒といった区分けはせずに、ポテンシャル層も積極的に募集しております。

-各種媒体や紹介会社を利用している中で、ブラッシュアップジャパンを利用した経緯を教えて下さい。

藤江さん 元々は弊社と御社の代表同士が同じリクルート出身で、知り合いであったことからスタートしていますね。弊社では先に述べたように、募集対象としてキャリアでなければ絶対採用しないなどという区切りがありませんでしたので、御社からご紹介頂いた方はポテンシャルを見極めながら、もう10人程度採用しています。

-最近は売り手市場が続いていますが、採用活動において何を大切にしているのでしょうか?

藤江さん 弊社では面接を2、3回行うのですが、その中で「主体性」があるかどうかを見ています。就職活動においては、会社が自分に“どういう環境を用意して”くれるのか、といった点で会社や仕事を選びがちになってしまいますが、環境を求めて入社してしまうと、少しでもその会社で環境的に不満なポイントが見つかった時には、モチベーションが下がって早期離職につながってしまうという傾向があります。どのような会社にも強みがあれば弱みもありますからね。むしろ、会社の中で活躍する人というのは、「自ら環境を作り出す人」だといえるかもしれません。特に、当社のような成長中の企業においては、環境も非常に良いとは思いますが、環境に依存した受け身の姿勢で働くよりも、主体的に仕事をした方が楽しいですからね。そういう人がマッチする会社だと思います。選考の時には、応募される方が何を目指しているのかという価値観をしっかりと見極めており、その方のエネルギー源がどこにあるのかが当社とマッチしているのであれば既卒であっても入社してから活躍をしてくれると思います。もちろん、入社してから仕事をしていくうちに、価値観や考え方も様々な角度で成長すると思いますので、弊社では入社後、定期的に上長との間で実施される面談の他に人事面談の機会も設けており、社員一人ひとりの目指す将来像を共有する仕組みを整えています。このような仕組みも、入社後の離職率の軽減にもつながっているのかもしれませんね。

-藤江様も既卒としての就職活動をされていらっしゃいましたが、その経緯について教えてくださいimage (3)

藤江さん 私は大学時代に何か社会貢献できることをしたいなと思い、ボランティア団体の運営をしたことがきっかけで、たまたまある裁判を見に行く機会がありました。その際に、弁護士の活躍する姿をみて心を打たれ、思い切って就職するのではなく、ロースクールに通うことを決意し、入学しました。しかし私は経済学科出身だったため、大学時代に法律の勉強をしていませんでした。ロースクールに入ってからは学費を稼ぐためのアルバイトをしながら、ロースクールの勉強をしていました。一日10時間以上の予習復習と5時間程度の授業、そして6時間程度のアルバイトを両立するのはものすごく大変で、そのうち、学費を稼ぐ事に四苦八苦してしまい、勉強がおろそかになり始めるという状態となってしまいました。そこで、残念ながら自らが弁護士となる道はあきらめ、ロースクールを中退して就職活動をスタートすることになりました。

-就職活動する中でも、弊社を利用して頂いたきっかけはありますか?

藤江さん 私は新卒でもなければ中途でもない立場となり、色々なサイトを調べつくしてやっと見つけたのが、いい就職プラザだったのです。サイトに登録してからは、御社で開催していたセミナーに参加したのを覚えています。そのセミナーに参加した際に、【目標】と【目的】の違いが分かるか?という内容や、上司にプレゼンして自分の企画した提案が通らなかった場合、誰のせいだと思うか?など言った社会人としての基礎や社会人として働くうえでのマインドを学びましたね。それは今でも心に残っていますし、弊社に新人が入ってきた時に同じことを伝えているくらい役立った内容でした。当時は私が「既卒」というカテゴリーに属すのかというのも初めて知りましたし、大学時代はあんなにたくさんの企業が面接を受け入れてくれていたはずなのに、一歩その枠からはみ出てしまった私にはチャンスが少ないという事を実感させられていましたから、その中で、マナー研修など手厚いサービスをしてくれるところだなと思って利用させて頂きました。

 

-いろんな業界・職種があるなかで、なぜMS-Japanを受けようと考えたのですか?

藤江さん 実は最初、私はリクルート出身の代表がいる会社はないのかと探していたんです。というのも、いい就職プラザでのセミナーの講師がリクルート出身の方でしたので、今後成長しそうな企業をメインに数社面接を受けていました。その中で、ロースクールに通っていた経験を生かして、弁護士に対しての就職、転職マーケットを作れないかと考えて検索をしていた時に、たまたま弊社のサイトを見つけ、いい就職プラザで求人企業として登録がないか確認したら、偶然にも取り扱い企業としてあったんです。どうしても受けたいと当時の担当アドバイザーにお願いしましたが、最初はきっと難しいと思うよと止められてしまいました。諦めきれなかったこともあり、書類だけでも提出してほしいと言って面接の練習もして頂き、なんとか面接までつなげられました。当時のやりたいことが弊社の中にあったので、受験前にHPなどを一字一句調べつくして臨みましたね。

-入社の決め手になったポイントはありますか?image (10)

藤江さん 私は当時自分の中でのやりたいことを明確化させて面接していたため、正直なお話、お給料がどうとか社員数が何人いるとか、会社の環境面をあまり知りませんでした。最終面接の時に、代表に対して、ロースクール修了生の就職マーケットや、弁護士の転職マーケットを作りたいと意欲を伝えたら、会計・税務領域はビジネスと近いので当社のような民間の会社がマーケットを作ることができたが、法律関係は民間の企業が立ち入るのは難しいよという説明を受けました。しかし、私は前日に当社のHPをくまなく見ていて、代表の言葉の中に、「やろうと思えばなんでもできる」と書いてあったのを覚えていましたので、「困難だとは思いますが、やろうと思っているので、できると思います」と意欲を伝えたところ、代表が笑って握手してくれて、「一緒に頑張ろう」と言ってくれました。たぶん、私を試していたんでしょうね。

 -実際に入社してからの印象はいかがでしたか?ギャップはありましたか?

藤江さん 私は「将来にやりたいこと」という軸で入社したため、ギャップは特にありませんでした。入社してから約2年間は営業としてお客様の開拓などを行っていて、入社2年目には新規プロジェクトの立ち上げをやりたいと手を挙げてリーガルマーケティングの事業を兼務で任せて頂くようになりました。また、更に兼務ではありますが、人事業務を入社3年目で行って、5年目には海外事業でアジア諸国との特許・ライセンスのビジネスに携わったり、8年目にはM&Aの仲介サービスを立ち上げに携わったりと、いろいろなことを経験させて頂いています。入社してからのギャップはあまりなく、やりたいと手を挙げたものに関しては、発言力や実績などももちろん必要ではありますが、会社に認めてもらえればやらせて頂ける風土なので、そこはすごくやりがいを感じていますね。直近では自社の管理部門で上場準備もおこなって達成することができましたし、当社が新しく立ち上げた管理部門と士業のコミュニケーションプラットフォームである「Manegy(マネジー)」の企画・立ち上げにも参画することができました。

-どこからそのチャレンジ精神が来るのでしょうか?新規ビジネスをやることへの怖さはないのですか?

藤江さん そうですね、自分の目先の損得をあまり考えていないんです。一度しかない人生ですから、せっかくやれるチャンスがあるのであれば、やりたいですね。チャレンジ無しに成功することはありませんから。ただその代わり、新しいことにチャレンジするには、相当な勉強をして行かなければ追いつきません。ですから、毎日電車の通勤時間の中はできるだけ本を読んだり、ネットで情報収集をしたりと、勉強をしています。もちろん行動力あってこその知識ですし、行動しない限り知、識だけでは何も始まりませんが、専門性を身に付けるという意味では別です。また、取引先や外部の経営者、役員の方々など、いろんな人との出会いも大切にしていて、情報収集は常にかかせません。最善の努力をし続けることでしか、成果は得らないと思っています。

image (4)-今、既卒、第二新卒で就職活動に悩んでいる人にメッセージを頂けないでしょうか

藤江さん 弊社でも引き続き、ポテンシャル採用は継続していく予定ですが、就職活動においてだけではなく「人生の目的」は何なのかをしっかりと
考えていかないと、就職活動をしているうちに迷ってなってしまうのではないでしょうか。例えば、福利厚生が整った環境で条件面がいいというだけで入社しても、働くうえでのやりがいや、モチベーションがなかったら、自分の能力を100%発揮できず、成果を出せずに埋もれてしまう可能性が高いと私は思います。会社選びという観点よりも、自分の人生の目的に沿った行動をすることで、自らに眠っているエネルギーが満ち溢れ、キャリアの可能性はいくらでも広がっていくと考えています。私自身も、既卒として就職活動をした時には、世間からの目を気にしながら自分にはチャンスがないかもしれないと思った瞬間もありましたが、こうして今、やりがいのある仕事ができています。もちろん、まだまだ自分には足りていない事がたくさんあるし、もっと頑張らないといけないと思っています。しかし、私がブレずに常に前を向いて走っていられるのは、“何を目的にいきよう”としているのかを自分で認識しているからなのだと思います。就職活動をするときには、かっこつけずに自分なりに「人生の目的」を考えことが大事ではないでしょうか。世の中で、何かを成し遂げている人は、しっかりとした目的意識があると思うんです。みなさんも自分の人生について今一度考えてみてはいかがでしょうか。きっとそこから見えてくるものがあると思います。

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